料理はセンスではなく仕組みです。

おいしい料理には理屈があります。人間は本能的に(体液に相当する浸透圧を持つ)0.9%前後の塩分濃度を好みますし、調味料には黄金比率などと呼ばれる好ましい割合が存在します。仕組みが理解できていればレシピに頼ることのない調理が可能になります。

料理の完成度を高めていくのは基本となる仕組みを覚えてからでも遅くはありません。

以下は主な料理の調味対象と塩分パーセントです。

汁物調味対象塩分
スープだし0.2~0.5
みそ汁だし0.6~0.8
すまし汁だし0.5~0.7
けんちん汁だし0.6~0.7

焼き物調味対象塩分
魚の塩焼き魚(一尾魚)1~3
魚のムニエル魚(切り身魚)0.5~1
豚肉のくわ焼き1~1.5
ハンバーグ材料0.4~0.6

煮物調味対象塩分
魚の煮つけ1.5~2
サバのみそ煮1.2~2
里芋の煮物0.8~1.2
いりどり材料1~1.2
青菜の煮浸し青菜0.8
乾物の煮物材料1~1.5

ごはん調味対象塩分
炊き込みごはん1.5
すし飯1~1.5
飯に対して0.6~0.8
チャーハン0.5~0.8

その他調味対象塩分
お浸し材料0.8~1
野菜のいため物材料0.5~1
茶わん蒸し卵液0.3~0.6
野菜の即席漬け材料1.5~2

調理道具や計測機器は積極的に活用してください。

適切な調理道具や計測機器は調理の手助けになります。料理には「弘法筆を選ばす」などという諺は通用しませんので道具の良し悪しは重要なポイントになります。また、計測機器は職人が会得している勘所を手軽に数値化してくれます。

はじめから目分量での調理はおすすめしません。