
プリンはオーブンを使うことで理想的な仕上がりになります。
プリンの加熱方法にはオーブン、蒸し器、蓋付きの鍋、圧力鍋などがありますが、理想的なプリンを作りやすいのはオーブンを使った蒸し焼きです。これは温度の上昇が緩やかであるためにたんぱく質がゆるく結合するためです。
これにより他の加熱方法よりもなめらかな仕上がりになります。
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オーブンを使った作り方は?
オーブンを使った加熱方法です。
今回紹介している加熱条件は「160℃25~30分」ですが、オーブンには個体差(温度差)がありますので同じ仕上がりになるとは限りません。このことからも何度か試すことにより理想的な条件を見つけ出す必要があります。
オーブンを使う以上、こればかりは仕方のないことです。
①オーブンを160℃(25~30分)に予熱しておきます。※適度な焼き色を付けたい場合には180℃ほどに設定することもあります。
step.1
②プリン型にカラメルソースとプリン液を注いで晒を敷いたバットにのせます。
step.2
③70℃ほどの湯をプリン型の高さの1/3程度まで注ぎます。※季節などにより温度が下がりすぎてしまう場合には熱湯を加えることもあります。
step.3
④予熱したオーブンで25~30分間蒸し焼きにします。軽く揺らしてみて表面が固まっていればOKです。あら熱が取れてから冷蔵庫で冷やします。
step.4
揺らしてみて表面が固まっていればOKです。
心配な場合には温度計を刺して「78℃を超えている」か、串を刺して「液体が上がってこないか」のいずれかの方法で確認をします。
オーブンが理想的である理由は?

オーブンでの蒸し焼きは理想的な加熱方法です。
たんぱく質には「緩やかに温度を上げていくことにより熱凝固温度が下がる」という特徴があります。カスタードプリンは卵のたんぱく質(主にオボアルブミン)の熱凝固を利用していますので、ゆっくり温度を上げていくことによりたんぱく質はゆるく結合してなめらかなプリンになります。
このことからも時間をかけて温度を上げていくオーブンは理想的であるといえます。
ちなみにオーブンプレートに湯を張って蒸し焼きにするのは「オーブン庫内に水蒸気を充満させてゆるやかに加熱をする」ためです。水蒸気は100℃以上にはなりませんので、ゆるやかに加熱されてプリンにす(気泡)ができにくくなります。
もしも湯が沸騰しそうな場合には氷1個を入れるなどして応急処置とします。
【まとめ】プリンをオーブンで作るには?
オーブンでの蒸し焼きはカスタードプリンの理想的な加熱方法です。これは温度上昇がゆるやかになるために「たんぱく質がゆるく熱凝固する(なめらかなプリンになる)」「す(気泡)ができにくい」「最適な仕上がりのタイミングを見極めやすい」などのメリットが得られるためです。仕上がりを重視する場合にはオーブンがおすすめです。