鉄フライパンの洗い方は?

鉄フライパンは念入りに洗います。

「鉄フライパンは洗わない」「鉄フライパンは洗剤を使わずに洗う」などと聞いたことのある方は少なくないはずです。しかし、鉄フライパンは(フッ素樹脂加工のフライパン以上に)念入りに洗わなければいけませんし、洗剤も使います。

鉄フライパンにはフッ素樹脂のように安定した被膜がありませんので、汚れを残してしまうと腐食が生じてしまう可能性があるためです。※画像は洗い残しによる金属腐食の痕跡です。

念入りに洗わないとサビる?

汚れ残りは鉄をさびさせます。

鉄フライパンに焦げ付きなどの汚れを残してしまうと金属表面に電位差の異なるアノードとカソードが生じます。この電位差により鉄(Fe)がイオン化(Fe2+)して腐食が進行して水酸化第一鉄(Fe(OH)2)が生成されます。

水酸化第一鉄はさらに酸化することにより水酸化第二鉄(2Fe(OH)3)や酸化第二鉄(Fe2O3)になります。

鉄フライパンや中華鍋などを使い続けているとうっかり汚れを残してしまうこともあるかと思いますが、後日汚れを落としてみると油膜や酸化被膜が剥離されて金属面がむき出しになっているのを目にしたことのある方もおられるはずです。

それこそが汚れにより鉄が腐食してしまった形跡です。

鉄のフライパンの洗い方は?

鉄フライパンはフッ素樹脂加工のフライパン以上に念入りに洗います。

フッ素樹脂加工のフライパンは表面加工(フッ素樹脂加工)があるために洗い残しがあっても問題はありませんが、鉄フライパンの表面には酸化被膜(四酸化三鉄)と油膜の層しかありませんので汚れにより腐食が生じてしまうことがあります。

そのため鉄フライパンの洗い残しは厳禁です。

  1. 冷めないうちに水を加えて汚れを浮かせます。

    step.1

  2. 竹ささらやたわしを使って汚れをかき出します。

    step.2

  3. 食器洗い洗剤をつけたスポンジで洗います。

    step.3

  4. 火にかけて水気を飛ばします。

    step.4

以上が鉄フライパンの洗い方です。

鉄フライパンの状態(油膜の形成状態)などによっては洗剤を使って洗う工程をスルーすることもありますが、使い込まれた鉄フライパンであれば1日の最後には食器洗い洗剤とスポンジを使って念入りに洗うことをおすすめします。

竹ささらやたわしだけでは汚れが残ってしまうことがありますので注意が必要です。

鉄フライパンを洗った後は?

洗った鉄フライパンは完全に乾かしてから片付けます。

鉄フライパンはガスコンロの火にかけて乾かします。布巾で拭いただけでは腐食してしまうリスクがありますので火にかけて水気が飛ぶまで完全に乾かします。乾いたら五徳の上で粗熱が取れるのを待つか吊るす収納などで片付けます。

油を塗るかはフライパンの状態により異なります。

育っていないフライパン(油膜の形成が不十分なフライパン)の場合は発煙点付近(200~250℃ほど)まで温めてからハイリノールタイプのヒマワリ油やグレープシード油などを薄く塗っておくことで強固な油膜が形成されていきます。

十分に育っている(厚い油膜が形成されている)場合には表面が乾いたらそのまま片付けられます。

【まとめ】鉄フライパンの洗い方は?

鉄フライパンはフッ素樹脂加工のフライパン以上に念入りに洗う必要があります。鉄フライパンに洗い残しがあると電位差により鉄がイオン化して腐食が進行してしまいます。最悪の場合は汚れ残りの部分から穴が開いてしまう(孔食してしまう)こともありますので注意が必要です。また「鉄フライパンは洗剤を使わずに洗う」と言われることもありますが、ある程度まで育っている(油膜が厚くなっている)鉄フライパンであれば食器洗い洗剤で洗ったくらいでは何の問題もありません。