マキネッタの黒ずみ原因は?

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こんにちは、めしラボです。

マキネッタ(モカポット)の材質にはアルミニウムをおすすめしています。しかしアルミニウムはステンレスと比べて腐食しやすい素材ですので「水を入れたままにしておく」などによりボイラー内部が黒ずんでしまうこともあります。

即座に害になることはありませんが、明らかに間違った使い方であるといえます。

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今回の記事は次のような人におすすめ!

  • アルミニウムが黒ずんでしまう仕組みは?
  • マキネッタのボイラー内部を黒ずませないためには?
  • アルミニウムの黒ずみはどのようにして落とす?

マキネッタの黒ずみはアルミニウムの腐食です。

マキネッタ(ビアレッティ社のモカエキスプレスなど)はアルミニウムでできています。アルミニウムは水分と反応することにより白色の水酸化アルミニウム(白サビ)になり、水酸化アルミニウムと水分中の微量物質が反応することで黒ずみとなります。

人体への害はありませんが、マキネッタをダメにしてしまうこともあります。

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マキネッタの変色原因は?

マキネッタの変色原因は?

アルミニウムは腐食します。

アルミニウムは両性金属であるために酸とアルカリの両方に反応してイオン化します。しかしマキネッタはコーヒーの抽出器具ですので、pH6程度の弱酸性にはさらされるもののアルカリ性にさらされることはありません。

このことからも、問題は水分になります。

アルミニウムは水分と反応することにより水酸化アルミニウム(白錆)になります。水酸化アルミニウムは水分中の微量物質(ミネラル)と反応することにより黒ずみとなりますので、使用後のマキネッタを長時間放置するとボイラー内部が黒ずみます。

アルミニウムのマキネッタは濡らしたままにしないことがポイントになります。

変色したらどうすればいい?

変色したらどうすればいい?

変色の除去には2通りがあります。

それが「酸性の液体(お酢やレモン果汁を加えた水)を煮立たせる」「クレンザーやスチールウール(ボンスターなど)で磨く」ことです。前者はアルミニウムを溶かすことで変色を除去し、後者はアルミニウムを削ることで変色を除去します。

アルミニウムの腐食は表面ごと除去するしかありません。

軽度の黒ずみであればお酢やレモン果汁を加えた水を煮立たせることできれいに取り除けます。はっきりと黒くなってしまっている場合には物理的に除去した方が良いです。

黒ずみを防ぐには?

黒ずみを防ぐには?

マキネッタは濡れたままにしないことが重要です。

アルミニウムは自然酸化により不動態皮膜を形成します。この皮膜により多少の水分やpHの変化であれば腐食することなく安定しています。このことからもアルミニウムの腐食を防ぐには濡れたままにしないことがポイントになります。

特に注意して欲しいのがボイラー部です。

マキネッタのボイラー部には(空焚き防止のために)少量の水が残るようになっています。使用後のマキネッタを放置してしまうと残っている水分により腐食が進行してしまいますので、使用後は速やかに洗って乾かしておきます。

日常的に水の残った状態にしていると、穴が開いてしまうこともあります。

まとめ・マキネッタの黒ずみ原因は?

マキネッタの黒ずみはアルミニウムの腐食です。

アルミニウムの腐食に人体への害はありませんが、余りにもひどい黒ずみを放置していると孔食によりマキネッタに穴が開いてしまうこともあります。アルミニウムの腐食は水分やpH(水素イオン指数)の偏りにより発生・進行します。

マキネッタの場合であれば濡れたままにしないことがポイントになります。