鉄フライパンのリセット方法は?

鉄フライパンは何度でもリセットできます。

鉄フライパンにはフッ素樹脂加工のフライパンのような表面被膜がありませんので、「すぐにくっついてしまって使いにくい」「油汚れがひどくて汚らしい」「保管中に錆が浮いてしまった」などの場合にはリセットしてはじめからやり直すことができます。

よほどの深い腐食がなければリセットにより新品同様になります。

リセット方法の種類とは?

鉄フライパンのリセットとは鉄の地肌を出すことです。

鉄フライパンは、鉄(圧延鋼板)に対して酸化被膜(四酸化三鉄)と油膜(樹脂層)を形成することにより使いやすくなっています。使いにくくなるのは「酸化被膜や油膜が剥がれる」「汚れが焼き付く」などによるものです。

このことからも酸化被膜や油膜、焼き付いた汚れを除去することでゼロからやり直すことができます。

物理的なリセット方法とは?

一般的には物理的なリセット方法が好まれます。

物理的なリセットとは油膜や油汚れを焼き切る(炭化)させることにより剥離しやすくしたうえで金たわしややすりを用いて落としていきます。高温に熱する必要がある上に火がでますので敬遠される方も少なくありませんが、最も確実な方法です。

以下は基本的な手順となります。

  1. 鉄フライパンを熱して汚れを炭化させます。

    step.1

  2. 炭化した汚れを金たわしなどでそぎ落とします。

    step.2

  3. よく洗ってから酸化被膜を形成させます。

    step.3

  4. 油膜を形成(シーズニング)していきます。

    step.4

厨房ではこの方法が好まれます。

しかし家庭の台所では安全センサーが作動してしまうために焼き切ることが困難ですのでカセットコンロを使って作業することになります。また、汚れの程度によっては大きな炎がでますので慣れていない方には積極的にはおすすめしません。

業務用コンロや野外での作業が可能である場合には焼き切る方法で試してみてください。

化学的なリセット方法とは?

油膜や焦げは洗剤でも落とせます。

しかし、使用する洗剤や使い方は汚れの程度により大きく変わってきますので慣れていない方にとっては戸惑うこともあるはずです。軽度の汚れには弱アルカリ性洗剤、中度の汚れにはアルカリ性洗剤、重度の汚れには酸性洗剤を使うことになります。

以下のようなイメージです。

  1. 軽度の汚れは重曹ペーストでこすり落とす。

    step.1

  2. 中度の汚れは重曹水で煮て(もしくは酸素系漂白剤に浸け置きして)から金たわしでこすり落とす。

    step.2

  3. 重度の汚れは酸性洗剤(スルファミン酸など)で湿布をしてから金たわしでこすり落とす。

    step.3

  4. リセット後はシーズニングの手順で酸化被膜と油膜を形成させる。

    step.4

化学的リセット方法にはゴム手袋やメガネなどの保護具が必須です。

ここで紹介している洗剤は可能な限り危険度の低いものだけになっていますが、それでも肌を溶かすなどの刺激はありますし金たわしでこする際に洗剤が飛び散ることもあります。また、やむを得ずに塩酸を含む酸性洗剤を使う場合には細心の中を払う必要があります。

洗剤の種類や組み合わせには十分に注意してください。

【まとめ】鉄フライパンのリセット方法は?

鉄フライパンは長持ちします。フッ素樹脂加工のフライパンは樹脂被膜がダメになればそれまでですが、鉄フライパンは何度でもリセットすることができますので大げさに言えば穴さえ開かなければ使い続けることができることになります。そのためには酸化被膜や油膜を落として鉄の地肌を出す必要がありますので、物理的なリセット方法と化学的なリセット方法を設備や経験に応じて使い分けます。