雪平鍋のメリットとデメリットは?

雪平鍋には多くのメリットがあります。

一般的に、雪平鍋は食材の下ごしらえなどに重宝されています。これは雪平鍋が「お湯を早く沸かすことのできる鍋」であるためです。雪平鍋は熱伝導率に優れた素材(アルミニウムや銅など)で作られていることに加えて熱効率の良い形状をしているためにお湯が早く沸きます。

下ごしらえの多い和食の調理には欠かすことのできない道具であるといえます。

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お湯が早く沸く理由は?

雪平鍋はお湯が早く沸きます。

和食の調理では食材ごとに下ごしらえをする機会が多くなります。たとえば大根はアクを抜くために、里芋はぬめりを落とすために下茹でをします。肉や魚は臭み抜きのために、油揚げなどは油抜きのために湯通し(霜降り)をします。

このように食材の下ごしらえの多い和食の調理では「お湯が早く沸く」ということが大きなメリットになります。

アルミニウムの熱伝導率は?

雪平鍋は熱伝導率に優れています。

一般的な雪平鍋は熱伝導率に優れた素材(アルミニウムや銅など)で作られています。熱伝導率が良いということは鍋全体が温まりやすいということです。底からだけではなく側面からも熱が伝わりやすくなるためにお湯が早く沸きます。

以下は主な素材の熱伝導率です。

物質名熱伝導率
W/(m・K)
比熱
kJ/(kg・K)
密度
g/cm3
398.00.398.96
アルミニウム237.00.912.7
80.30.447.87
ステンレス
SUS405
27.00.467.9

また、熱伝導率の良さは焦げにくさにもつながります。

食材の焦げやすさは鍋の熱伝導率と厚さに影響されます。そのため、熱伝導率が良く厚みのある鍋であるほどに焦げにくくなります。しかし、焦げにくさと食材のくっつきやすさ(凝着のしやすさ)は別の問題ですので注意が必要です。

ソース作りなどでは熱が均一に入るために焦げにくくなりますが、肉や魚は鍋の熱を奪ってしまうために凝着しやすくなります。

熱効率の良い形状とは?

雪平鍋は熱効率の良い形状をしています。

一般的な片手鍋は寸胴型(円柱型)をしていますが、雪平鍋は「底面が丸く(底面の縁の丸みが大きく)上に向かって広がるような形状」をしています。この形状により火が側面の方へも回りやすくなり熱効率が良くなっています。

中華鍋が温まりやすいのと同じ理屈です。

そのために火加減には注意が必要です。あまりにも火が強すぎると取っ手を焦がしてしまう(炭化させてしまう)ことになります。特に口径の小さな雪平鍋を使う場合には火が側面に当たらないように注意する必要があります。

どうしても取っ手を焦がしてしまう場合には「やっとこ鍋」をおすすめします。

温度をコントロールしやすい?

雪平鍋は温度のコントロールが容易です。

アルミニウムは「熱せられやすく冷めやすい素材」です。そのために温度の微調整が可能であり温泉卵のように「65~70℃を維持する」、だしのように「煮立たせてから85℃まで下げて削り節を加える」などのような温度管理が可能になります。

パスタにアルミフライパンが好まれるのも温度の微調節が利くためです。

これを土鍋や鋳物琺瑯鍋のように「熱せられにくく冷めにくい素材」の鍋を使ってしまうと、「火からおろしても温度が上がり続けてしまう」「差し水をしても思うように温度が下がらない」などの問題が生じてしまうことがあります。

長時間温度を安定させたい場合には熱容量の大きな鍋、短時間で温度を動かしながら調理する場合には熱容量の小さな鍋がおすすめです。

注ぎ口が付いている利点は?

雪平鍋には注ぎ口が付いています。

一般的な片手鍋には注ぎ口は付いていませんが、鍋から直接器(または保存容器)に移し替えることの多い雪平鍋では注ぎ口が付いています。注ぐことを重視している雪平鍋には液だれのしにくいペリカン型の注ぎ口が付いていることもあります。

ちょっとした違いではありますが、使い勝手は大きく変わります。

しかし「注ぎ口が付いている」「取っ手の取り付け金具が付いている」などの理由から蓋が乗りにくく乗ったとしても一般的な蓋つきの鍋のような密閉性は得られません。このことからも蓋ではなく落し蓋を使う機会が多くなります。

雪平鍋を最大限に活かすためにも落し蓋もそろえておくことをおすすめします。

【まとめ】雪平鍋のメリットは?

雪平鍋のメリットには「お湯が早く沸く」「注ぎ口が付いている」などがあります。この特徴が食材ごとの下ごしらえをすることの多い和食作りに適しており、一般家庭でも広く使われています。また、アルミニウムの雪平鍋には「軽い」「同程度の性能を有する素材の鍋と比べると安い」などのメリットもあります。